2017年度第1回現地メディア向けプレスツアーの実施

平成29年7月27日
6月21日、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞・テレビ6社13名のジャーナリストとカメラマンがツアーに参加しました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、エルサルバドルの政府関係者、知識層およびエルサルバドル国民への情報発信を強化するためのものです。
 
プレス一行は、北部地域にて、一村一品運動アドバイザーや青年海外協力隊員の活動の視察を行いました。
 
青年海外協力隊員により開発された
コーヒー農園エコツアーの取材の様子

 
 
 

「質の高い成長」に向けた日本の協力

今次ツアーでは、日本が、包摂性、持続可能性、強靱性を兼ね備える「質の高い成長」の実現に貢献するため、一村一品運動や観光事業の振興に向けた協力を実施している点をアピールしました。

一行はまず、国家小零細企業委員会(CONAMYPE)を訪れ、地域資源を活用し、地域ブランド化を図りつつ、特産品の開発や販売促進を行う「一村一品運動」の振興に向けた日本の専門家の活動を視察しました。この運動は、2016年に国家政策化されるなど、当国において大きな成功を収めており、ロヘルCONAMYPE長官から日本への深い感謝の言葉が示されました。

          
       日本の協力への感謝を述べるロヘルCONAMYPE長官            一村一品運動の説明を行う専門家    

 
次に一行は、北部地域のラ・パルマ市において、JICAの観光ボランティア隊員が、日本で研修を行ったカウンターパートと共に開発した、地元の人々が自文化の解釈者としてその魅力を伝え、ツアー参加者がそれを実体験していく「エコツアー」のコンセプトに基づくコーヒー農園ツアー及び画家フェルナンド・ジョルト氏のアトリエを巡るツアーを体験しました。プレスからは、エルサルバドルにとって重要なコーヒー産業の持続可能な発展や、外交関係樹立80周年にあたる2015年に、眞子内親王殿下も御接見された国民的画家フェルナンド・ジョルト氏の当国の民芸発展に対する活動に、日本の協力が寄与していることに対し、強い関心が示されました。

           
     コーヒー加工所でのテイスティング体験取材 インタビューに応える青年海外協力隊員  アトリエでの絵付け体験取材


プレスツアー後、主要各紙・テレビでは次々と一村一品運動の促進やエコツーリズムの発展に向けた我が国開発協力の取り組みが報道されました。多くの市民が目にする主要各紙・テレビで開発協力事業が取り上げられることで、エルサルバドル国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったのではないかと思われます。