ARENA及びFMLNによる対外交団説明会

平成29年10月23日
 2017年10月、国民共和同盟(ARENA)とファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)は、当地の外交団に対して、国内政治・経済情勢につき説明した。
 
1.ARENA(10月18日)
 財政問題の解決を模索しており、国民的合意に達することが喫緊の課題である。FMLN政権は過去最大の租税収入を獲得しており、新たな借款をせずとも対外債務の支払は可可能である。対外債務の対国民総生産に対する割合はARENA政権下では43%だったが、現在は73%である。また現政権下、国家予算における人件費与の割合は7割を占めている。このように国家財政の運営如何が緊急の課題となっている。

2.FMLN(10月19日)
 先般、年金改革が与野党の合意で達成され、国会で明年度予算審議が始まった。政府の財政赤字は高い水準にあるが、半分以上の赤字は年金から発生していた。本年末までに支払うべき対外債務の総額は91百万ドルで支払に問題はない。FMLNは財政問題を含めた国民合意を目指しての対話実現につきオープンな立場を堅持している。
以 上