第三回現地メディア向けプレスツアーの実施

　2月2日、現地メディア向けプレスツアーを実施し、新聞・テレビ7社12名のジャーナリストとカメラマンがツアーに参加した他、4社5名が一部視察先に取材に来ました。このプレスツアーは、日本の開発協力が現地メディアで取り上げられる機会を増やすとともに、エルサルバドルの政府関係者、知識層及びエルサルバドル国民への情報発信を強化するためのものです。

　プレス一行は、サンサルバドル首都圏にて、平成23、25、26及び28年度の草の根文化無償資金協力「エルサルバドル柔道連盟器材整備計画」、「エルサルバドル卓球連盟器材整備計画」、「エルサルバドル野球連盟器材・設備整備計画」、「エルサルバドル・ウエイトリフティング連盟器材整備計画」やJICAボランティアが派遣されているスポーツ施設の視察を行いました。

「オリンピック選手の夢」、「子供たちの未来」を支える日本の協力

　今回のプレスツアーでは、我が国が2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた国際貢献策として「Sport for Tomorrow」を推進し、国際約束を果たしている点や、スポーツを通じた青少年の健全な育成のための支援を行っている点をアピールしました。
プレス一行はまず、サトゥルニーノ・ベンゴア球場を訪れ、草の根文化無償により整備された野球場や、野球ボランティア隊員による青少年チームへの指導の様子を視察しました。エルサルバドル野球連盟会長より、日本の支援によりプロ野球やユース代表の試合・練習の質が格段と向上した旨発言がありました。

野球場での記者会見

取材を受けるボランティア隊員

　次に、ウエイトリフティング連盟や柔道連盟の強化選手がトレーニングを行っているスポーツ施設及び障害者用スポーツ施設を訪問しました。ウエイトリフティング場では、リオ五輪でも活躍したフリオ・サラマンカ選手が、ジャーナリストの前で日本が供与したバーベルを用いてデモンストレーションを行った後、東京五輪に向けた熱意を語りました。

取材を受けるサラマンカ選手

　また、柔道場では、日本が供与した畳、柔道着及びトレーニングマシーンを使用し、東京五輪での活躍を目指す士気の高い強化選手の稽古の様子が取材されました。

取材を受ける柔道連盟会長

そして、障害者用スポーツ施設では、障害者スポーツの普及・振興及びパラリンピック委員会の強化選手に対する指導を行うボランティア隊員の活動の様子や日本が供与した競技用車椅子などが取材されました。

取材を受けるボランティア隊員

取材を受ける強化選手

　その後、プレス一行は、日本が卓球台等の器材を供与した卓球場を訪れました。そこでは、適切な卓球指導や試合への出場機会に恵まれない子供たちに対し、3名のボランティア隊員が各地の子供たちに卓球を教える「巡回指導」の説明・実践が行われ、そうしたインクルーシブな日本の協力活動にプレス一行は大きな関心を示しました。

卓球場での記者会見

　最後に、フアン・ホセ・ゴメス・スポーツ庁副長官による記者会見が実施され、同副長官より、日本のスポーツ分野での様々な支援に対し深い謝辞が述べられました。

ゴメス副長官による記者会見

　本プレスツアーの実施後、主要各紙・テレビでは次々と我が国の開発協力の取り組みが報道され，主に野球場や卓球場に関する支援が大きく取り上げられました。多くの市民が目にする主要各紙・テレビで開発協力事業が取り上げられることで、エルサルバドル国民の我が国開発協力事業への理解もより一層深まったものと思われます。

「オリンピック選手の夢」、「子供たちの未来」を支える日本の協力

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