
在エルサルバドル日本国大使館
峯村 保雄 大使
5月1日、駐エルサルバドル日本国大使として着任しました。長い外交官生活の中で11ヶ国目の在外勤務地となります。
駐エルサルバドル大使に任じられる前は、カナダの在カルガリー総領事を約3年間務めました。外務本省において、中南米局に2回勤務したことがあり、私にとり中南米カリブ地域は馴染み深い地域ですが、これまで同地域に在勤する機会に恵まれなかったものですから、今回のエルサルバドルへの赴任を家内共々心から楽しみにしてきました。
私のエルサルバドルに関する第一印象は美しい自然に恵まれ、また、国民の皆様が大変友好的であるということです。コマラパ国際空港から首都サンサルバドルに向かう約40分の道中、私と家内は緑豊かで花々が咲き誇る美しい景観に終始感動しておりました。首都サンサルバルは近くに山並みが迫り、日本の景観と良く似ているように思います。特に、私の故郷である新潟県の妙高市(妙高市の名前は妙高山に由来します)を思い起こし、毎日心休まる気がします。
エルサルバドルは非常に親日的な国柄と聞いており、日本とエルサルバドルは伝統的に友好且つ緊密な関係を維持しております。私と家内は、在任中、できだけ多くのエルサルバドルの国民の皆様方とお会いし、エルサルバドルに関する理解を深め、多くの方々と親交を深めたいと思っております。そして、両国の相互理解の促進と友好協力関係の増進のため努力をしたいと思っております。
また、長い内戦を経て和平を実現、エルサルバドルの皆様が着実に経済社会発展を進めていることに敬意を表します。そのような皆様方の努力に協力できればと思っております。また、両国間の経済関係の促進に努めることも重要であると思っております。
最後に、先般の東日本大震災に際しての、エルサルバドルの政府及び国民の皆様方からのお見舞い・ご支援申し入れ・連帯に心から感謝します。現在、日本の政府と国民が一丸となってこの困難に立ち向かっており、日本は必ずや復活し、再生するものと確信しております。そして、皆様方からなされた連帯に応え、エルサルバドルとの更なる関係強化に繋げていきたいと思っております。